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飴と鞭の使い方

第1章 運の尽き

それから数日後が経ち…。帰宅途中信号に捕まり何気なく外を見た。するとたまたま視界にいつぞやの彼の姿が入る。
よくは見えないが、どうやら絡まれている様子だった。

助けるか?いや面倒だな。これもお前の運命だ。受け入れろ。

そろそろ信号も変わる頃だと思い前を向く。確かに信号は青になっていた。しかし一向に進まない。すると運転手が
「どうやら事故のようですね」と告げる。
通りで進まないはずだ。
仕方がないどうせ暇だからな。

「ちょっと出てくる。その辺で待っていてくれ」
まったく運のいいやつだ。

「え?雪那さん?」
戸惑う運転手(秘書)をそのままに路地裏へと向かった。

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