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飴と鞭の使い方

第2章 提案

「…んっ…あれ…?ここどこだっけ?」
目だけで辺りを見渡す。
どうやら自分は広い部屋にいて、ふかふかなベッドの上にいるようだ。

確か昨日は…と記憶をたどりつつ体を起こす。

「痛って!」
鳩尾部分が痛んだ。
とたんに記憶が蘇る。

思い出した!居酒屋のバイトが終わって帰宅途中、よくある「勘違いナンパ」にあい、路地裏へ…その後誤解は解けたもののチンピラ達はあれこれと難癖をつけ殴りかかってきた。
そして反撃しようかと思ったら別の男がきて、そいつらを倒しちゃって…。んで、何故か俺も殴られたと。だが、よくよく見るとどうやら一応の治療はしてくれたようだ。擦りむいた所は絆創膏で覆われている。
現在までの状況をまとめるとこんなところだろうか。
「はぁもう溜め息しかでねぇよ」


「整理がついたようだな」

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