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泣き虫.

第1章 命日




「…なんで、泣いてんだよ…。」



「……っ、なにも知らないくせに…」

手で目を覆って、手のひらは涙で濡れている。




「死なせてよ…」





全く会ったこととのない人に言われたってなにも思わない、救われた気にもならない。





「…俺は知ってる」



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