ホストに恋
第31章 31
2人で学内を歩き…
ベンチに座る
「池田くんわ医者志望?」
「はい、美羽さんもですよね?」
「私ね、医者になりたいって思ったこと一度もないの。」
「そんな…」
「仕方ないの、小さい頃から決められていたから…私わいつでもパパとママの目標にされて、裏切ることなんかできなかった。好きだもん、パパもママも。」
「美羽さん、やりたいこととかなかったの?」
「中学の時…から、実はずっと保育士になりたいって思ってたの…でも…言えない…」
「やればいいぢゃん!!保育士!! やりたいことやればいい。美羽さんがやりたいことやらなきゃ人生つまんないぢゃん!!」
「池田くん…」
「一度ゆっくり両親に気持ちぶつけてみるのもいいと思うよ!!」
「そうかな!!」
「うん。」
「池田くん…ありがと。」
「いいえ。」
「送るわ。」
「あ…俺自転車なんで、昨日から止めたまんまで!!兄貴に買ってもらったんで、大事に乗りたいんでw」
「そっか。ぢゃ、また明日。」
「はい。おやすみなさい」
「おやすみなさい」
雅哉わ、帰り道をどう帰ったのかもわからない程、ふわふわしていた
「雅哉!!風呂わ?」
拓哉の声も聞こえない
「雅哉!?大丈夫か!?」
「うん…飯だろ、わかった。」
「雅哉…飯さっき食ったよな…おい!!大丈夫か?」
「おやすみ、兄貴」
「う…うん…おやすみ」
目をパチパチさせる拓哉