ホストに恋
第31章 31
「勇作!!体調どう?」
「太一か!!ん、調子いいぞ!!」
勇作のマンションに太一が顔を出す
「毎日来れなくてごめんね!!勇作」
「ばぁか、いいよ…気にすんな。身の回りのことくらいやってくれるヤツいっぱいいるよ…お前も忙しいだろ…俺のことなんかほっとけよ…」
勇作のベッドにわ…女ものの下着が脱ぎ捨ててあった…
「勇作……ほっとけるわけないだろ…好きなんだから………勇作……誰か来てたの?」
「あぁ…毎晩毎晩女抱いてるからな…夕べもな……だから俺わ大丈夫だ…もう来なくていいぞ!!」
「それ…本気で言ってるの?」
「あぁ…」
「俺わ、勇作の何だったの?」
「お前わ、翔太と拓哉んとこにいて、幸せそうぢゃんよ、お前の居場所わ俺ぢゃないんだよ、もう…」
「なに…それ…」
「お前……翔太に感じたんだろ…翔太のそばに居たいんぢゃないのか?」
「勇作……本気?」
「あぁ…悪いけど帰ってくれねぇかな………人来るんだよ」
「勇作……わかった…帰るよ…また来る」
「もう来るな!!」
「勇作……酷い…勇作…」
「太一…別れよう…いい機会だ…」
「勇作……嫌だよ……別れようなんて言わないでくれよ…っ…」
「帰れ」
「勇作わ、俺が嫌いになったの?」
「……………」
黙ったまま太一から目をそらし窓の外を見つめる勇作
「わかった…帰る」
ネックレスと指輪を外しテーブルに置く太一
勇作のマンションを後にし…太一わ姿を消した。
ネックレスと指輪を握りしめ涙を流す勇作………
携帯を取り出す
「拓哉か…俺だ」
「瀬戸?元気だった?」
「あぁ。なぁ…拓哉…頼みがある………太一のこと頼んだ…」
「瀬戸…?」
「俺…五年くらい日本離れることになったんだ、太一にわ、言えなかった。言ったらあいつわ着いてくって言いそうだろ…あいつの人生だめにしたくないんだ…」
「瀬戸…なんで?好きなんだろ?太一が」
「好きだから愛してるから…別れる…それも愛の形だ、拓哉…」
「わかった……瀬戸…頑張れよ…」
「ありがとう、拓哉…」
携帯が切れた
…太一…ごめんな
勇作わ、アメリカ行きを決めた。