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最後のキス~琉球の海を渡る風~

第4章 Forever~永遠~

「古いガジュマルには神が宿ると昔から言い伝えがあります。あのガジュマルにはきっと神の気が宿っていることでしょう。ですから、神聖な神の樹が必ずや首里天加那志をご守護下さいます。ゆえに、どうか、お心をしっかりとお持ちになり病に打ち勝って下さい」
 何故だろう、たった一ヶ月しか一緒にいなかったのに、もうこの時代に来てから何十年も経ったような気がしてならない。私はずっと昔から、この男を知っていたような錯覚に陥るのはどうして?

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