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最後のキス~琉球の海を渡る風~

第4章 Forever~永遠~

 藍那はその場に跪いた。
―どうかガジュマルの樹よ、王国創建当時から、歴代王を静かに見守りし神宿る樹よ。王国の正当な末裔たる尚正王さまをお守り下さいませ。
 その刹那、藍那は息を呑んだ。紅い星がまるで燃えるように輝きながら細い月の側を通り過ぎ、堕ちていった。

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