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最後のキス~琉球の海を渡る風~

第4章 Forever~永遠~

 思わず立ち上がり、空を凝視する。この時代から二百年後の現代では流星に願いをかけると叶うといわれ、むしろ幸福の予兆とされるけれど、この時代はどうだったのだろう。
 それに、今見たばかりの流れ星は何か禍々しいものを感じずにはいられなかった。そんなことは考えたくないのに、毒々しいほど紅い帚星は何か悪しきことの起こる予兆のようにも思えて―。

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