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Promis* - 約束 -

第2章 新堀君

新堀君にノートを貸してから、
なんとなく隣が気になった。

新堀君がどんな人か、あまり知らない。
怖いだけ。
私は、友だちも作らなかったし、
作ろうとも思わなかった。
裏切られるのが嫌で。
だから、彼のこともわからない。

新堀君は授業中、大抵寝てた。
ノートも、とってない。
これじゃあ、私が貸したって意味ないじゃないか。
休んだって休まなくったって、ノート取らないじゃん。

だけど、彼の寝顔はなんだかかわいかった。
寝顔だけは、怖くない。

.............。

仕方ない。
ノート、とっておいてあげようかな。

そう思って、私はルーズリーフを取り出した。


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