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Promis* - 約束 -

第2章 新堀君

授業が終わっても、
新堀君は起きなかった。
次は移動なのに。
それどころか、起きる気配なし。
私は、思い切って声をかけて見た。

『新堀君.....、起きて!次、移動だよ?』

そう言って、ゆさゆさ、と肩をゆする。

あ、意外にまつげ、長い。
そう言えば、結構かっこよかったよなぁ。
気づかなかった。

「ん....ん?
えーと.......さ、くらさん?」

半開きの目で私を見る。
やっぱり、かっこいいのかも。
軽くついた寝癖が、
私の恐れを和らげた。

「げ、次移動じゃん。
あー、それで起こしてくれたの?」

私は、こくんと頷いた。
彼は、大きなあくびをして、
衝撃の一言を私に言った。



「佐倉さん、授業、さぼんない?」





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