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Promis* - 約束 -

第2章 新堀君

私は、黙って新堀君についていった。
向かう先は、屋上。
授業をサボるなんて、初めてだ。
それに、少しドキドキしてた。
やっぱり新堀君は怖いけど、
入学してからクラスメートとでさえ
話すのは久しぶりだったから。

キィ、と音を立てて屋上のドアが開く。

「先、入れよ。」

そう言って、新堀君はドアの前を開けてくれた。

意外に優しい.....
実は、あんまり怖い人じゃないのかな?

「おい、どした?」

でも、口を開けば、機嫌が悪そうな声。
そこは変わらない。

『いや、意外に優しいと思って....
ありがとう。』

屋上に入る時、
新堀君の少し照れた顔が
横目に見えた...気がした。

「なんだよ、意外って.....」

ぽつり、と彼がつぶやいたことを
私は知らない。




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