ボ イ ス
第3章 *勧誘メール
「あ?あぁ、ガラケーの画像をスマホに移してるんだよ。」
悠人はケータイを各手に乗せ、操作していた。
「ケータイの二刀流みたい!」
早苗が悠人を指差しながら笑ったので、つられて私も笑みをこぼす。
「で?なんの話してんだよ?」
悠人がパチンとガラケーを閉じ、身を乗り出してきた。
「なんかね、佳奈が声に恋したんだってー。」
「ちょっと早苗っ。」
声に恋したってなんか変でしょ。
「え、全然意味わかんないんだけど?」
頭にハテナを浮かべている悠人に、早苗が一から説明を始めた。