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ボ イ ス

第3章 *勧誘メール




「…なるほどねぇ。それで声に恋したってことか。」


早苗の説明が終わると、悠人は納得したようで、首を縦に振った。


「なんかね、こう低くて優しくて…良い声だったの!」


頬が自然に緩む私を見た早苗が勢いよく立ち上がった。


「よしっ。これからその人探しにいこう!」


「えっ?」


グイッ…


「行くよ!」


目をパチクリさせている私を無視して、早苗は私の手を取り、廊下へと連れていった。



ガヤガヤ…


廊下は休み時間ということもあり、たくさんの生徒で埋め尽くされていた。


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