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ロイヤル&スレイヴ!

第4章 3.ウワサのあのコとあの4人


「ええ、その通りです。クイーンになるためにはプリンセスに。
プリンセスになるためにはロイヤルトップの承認を得なければいけない」

そう、恭介くんは言うけれど……


学園の最高権力者ともいえる集団であるロイヤルトップが、
身近に揃っていたという事実だけで大分衝撃だったというのに。

自分もクイーン候補の一人に選ばれた、

しかも奨学金制度を利用している私はクイーンを目指すことが必須であるのだ、なんて。


急展開にも程があります。

度重なる衝撃に、私の頭はちらかったまま。

皆の会話についていけているのか不安になる。


「なんでこんな決まりが…?」

私の問いかけに、恭介くんの眉がやや下がった。

それは一瞬だったけど、目を伏せた恭介くんは言葉に迷っているように見える。

やや間をおいた恭介くんは、また笑顔を作ると手を組んだ。

「恩着せがましい言い方になりますが、奨学金制度は僕たちロイヤルトップからの寄付金で成り立っているから、ですかね」

先程説明された、ロイヤルトップに選ばれる基準を思い出す。


学園への貢献度。

寄付金額の高さ。

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