
ロイヤル&スレイヴ!
第3章 2,学園生活スタート。
「ずるくありませーん。
俺と未結は友達になったんでーす」
紙袋を机の横にかけると、「未結、さんきゅな」と
さりげないウインクをする猛くん。
ブロマイドにできそうです。
「じゃあ、俺も友達だしっ!俺も未結って呼ぶし!」
絵に描いたようなムスっとした表情の皇城くんは、
身を乗り出すように私の方を見つめる。
「うん。じゃあ、私も……滝くんって名前で呼んでいい?」
ちょっと照れくさいというか、
恥ずかしくて私はぎこちなく笑いながら聞いてみた。
「じゃ、これで俺も友達、ね。未結」
むくれた表情から一転、滝くんがにっこり笑い返してくれる。
友達、という言葉がこんなにうれしいなんて。
といいますか、猛くんといい滝くんといい、
私にはもったいないくらいの豪華なお友達だと思うのです。
私、幸せ者だなぁ。
「はいはい。友達宣言はいいけど、滝クン。
いつまで未結の席使ってんのよ」
「うおっ、そうだった。ちくしょう、全然書き写せてねぇよう」
再度、私の席に目を移すと、そこにはノートが二つ、
見開いた状態で並べられていた。
重要な公式が丁寧にまとめられ、練習問題と思われる数式が綺麗に書き並べられたノートと、
同じ数式が書き写されたノート。
あと、プリントが何枚か。
「なんで朝いうかなお前は。せめて昨日の夜に言えよ。
そしたらこんな急ぐことねぇのに」
やれやれ、と猛くんがため息をつく。
どうやら猛くんのノートを滝くんが見せてもらっているらしく、
この慌てっぷりからすると、宿題か何かなんだろうな。
俺と未結は友達になったんでーす」
紙袋を机の横にかけると、「未結、さんきゅな」と
さりげないウインクをする猛くん。
ブロマイドにできそうです。
「じゃあ、俺も友達だしっ!俺も未結って呼ぶし!」
絵に描いたようなムスっとした表情の皇城くんは、
身を乗り出すように私の方を見つめる。
「うん。じゃあ、私も……滝くんって名前で呼んでいい?」
ちょっと照れくさいというか、
恥ずかしくて私はぎこちなく笑いながら聞いてみた。
「じゃ、これで俺も友達、ね。未結」
むくれた表情から一転、滝くんがにっこり笑い返してくれる。
友達、という言葉がこんなにうれしいなんて。
といいますか、猛くんといい滝くんといい、
私にはもったいないくらいの豪華なお友達だと思うのです。
私、幸せ者だなぁ。
「はいはい。友達宣言はいいけど、滝クン。
いつまで未結の席使ってんのよ」
「うおっ、そうだった。ちくしょう、全然書き写せてねぇよう」
再度、私の席に目を移すと、そこにはノートが二つ、
見開いた状態で並べられていた。
重要な公式が丁寧にまとめられ、練習問題と思われる数式が綺麗に書き並べられたノートと、
同じ数式が書き写されたノート。
あと、プリントが何枚か。
「なんで朝いうかなお前は。せめて昨日の夜に言えよ。
そしたらこんな急ぐことねぇのに」
やれやれ、と猛くんがため息をつく。
どうやら猛くんのノートを滝くんが見せてもらっているらしく、
この慌てっぷりからすると、宿題か何かなんだろうな。
