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ロイヤル&スレイヴ!

第3章 2,学園生活スタート。

教室のある棟をでて、向かった先は大迷路・特別棟。

うん。

やっぱり滝くんが一緒でよかった。

特別棟なんて絶対迷う自信あるもん。

「音楽の先生はね、4組の担任の先生だよ。すっげー優しい人。
ピアノの演奏上手いんだよなぁ。ヒーちゃん先生」

滝くんが教科書にはさんでいたらしい写真を見せてくれる。

中庭と思われる場所にステージが組まれていて、数人のグループが立っっていた。

並んでいるというよりは、キーボードを囲んで歌っているリラックスした様子だ。

みんなニコニコ笑っていて楽しそう。

「わ、キーボードの人が先生?周りの子たちの中に滝くんもいるね」

「これ、去年の文化祭。
洋楽とか昔の歌謡曲とかをさ、先生がかっこよくアレンジしてくれたのを音楽クラスの有志で集まって歌ったんだ」

写真からでも伝わってくる大盛況っぷりと熱気。

お客さんもたくさんいて、写真からでも歓声が聞こえてくるみたい。

「すっごく楽しそう」

でしょ、と滝くんが自慢げに笑う。

「あ、あそこの階段上ったらすぐ音楽室だから」

ぴ、っと滝くんの指が伸びた先をみると、廊下が奥まで伸びていた。

奥には美術室があって、美術室の手前に美術準備室、

そしてそのさら手前に床の色が違う部分がある。

そこが階段のある踊り場みたい。

美術室の手前にある階段から音楽室へ行ける、って覚えておかなきゃ。

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