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身体を洗い終え、寄り添いながら二人で湯船に浸かる。

薫はずっと気になっていた。
今日の紗耶香はいつもと違う・・・

社長さんも来るときの車中で、紗耶香から直接話をされると言っていた。

そんな事を考えていると、薫の肩に頭をもたれていた紗耶香が話を始めた。

「薫さんに話があるの・・・」

「なんでしょう？」

「しばらく会えなくなるの・・・」

えっ？

「父から本格的に社長業を継ぐために、アメリカに行かなければならなくなって・・・たぶん数年は日本に戻れない・・・」

「・・・・」

薫は、突然の話に何も言えなかった。
ただじっと紗耶香の話を聞くしかできなかった。