テキストサイズ

エンドレス

第17章 薫 ー 暗黒の中の光 ー

「本当は、薫さんも連れて行きたいのだけれど、前にちゃんとフラれているし・・・」

「いつ・・行ってしまうのですか?」

「3日後よ・・・」

「そんな直ぐ・・・」

「お願いを訊いてくれる?」

「・・・なんでしょう?・・・」

「明日だけ・・・1日だけ、私の恋人として一緒に居てほしいの・・・」

「私でよければ喜んで・・・もともと、泊まる準備もして来ましたから・・・」

「嬉しいわ・・・」

「寂しくなります・・・色々と良くして頂いたのに・・・」

「・・おしゃべりはもうおしまい・・好きよ・・」

紗耶香が唇を重ねてきた。
恋人同士が唇を重ねるような甘く優しいキス。
薫も、ここからは恋人として紗耶香と接する事にした。

(くみネエ・・ごめんね・・・1日だけくみネエ以外の人を愛するけれど許して・・・)

そんな事を考えて、薫は紗耶香の身体を抱きしめた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ