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エンドレス

第21章 回想 -告白-

「ちょっ・・ちょっと待って。私、女だよ・・」

「・・迷惑・・ですか?・・」

「・・迷惑じゃないけど・・好きって・・」

「変ですよね・・女性が好きなんて・・私も自分が女性を好きになるなんて初めてで・・でも伝えたくて・・」

よく見ると、薫の足が震えていた。
この子、真っ直ぐな子なんだとわかった。

「・・吉澤さん・・勇気出して手紙くれたんだね・・」

薫が小さくうなずいた。

「ありがとう・・嬉しいよ・・」

薫がひときわ可愛いく見えた。
久美も自分の胸がドキドキしている事に気がついた。

「これからどこかに行こうか?」

久美がそう言うと、うつ向いていた薫が顔を上げた。

「はい。」

ふたりで駅前のファーストフード店に行き、たくさんお喋りした。
ふたりでプリクラを撮って、携帯番号を交換した。

こうして、ふたりの交際は始まった。

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