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愛の嵐

第32章 ぎゅう×ちゅう=愛河

車までは何となく距離を取って歩いていた
俺の数歩後ろに翔がいる
緊張しない訳がない

松「乗って、買い物して帰ろ」
櫻「あ、うん」

未だ顔を赤くしている
うぅ、なんだその顔
可愛く見えてしまう

櫻「相葉くんにやられたなぁ」
松「ん?何が?」
櫻「うまい事言って潤の車に乗るようにされちゃったんだもん」

もん・・・って
いつもの翔はどこいった?

松「だ、だから車で来てないんだ」
櫻「うん、だから明日は・・俺の家に、送ってね」

やべぇ、今日お泊まり決定って事だよな
帰ろうと思えばタクシーで帰れるのに

松「もちろんだよ!ちゃんと送るし、明日は一緒に仕事行こうね♪」
櫻「あ・・うん。お願いします」

あ、また真っ赤になって俯いちゃったよ
せっかく話出来そうだったのに
どうしたら・・・・飲まそう!
飲ましてしまえばこっちのもんだろ♪

松「何飲みたい?」
櫻「えっと・・・ワインとか」
松「了解!任せられた!」

車を走らせ行き着けの酒屋へと向かった

松「一緒に来る?」
櫻「まっ、待ってる」
松「ん♪すぐ帰ってくるよ」

車を止めて下りる
歩いて行く途中振り返ると
車の中の翔と目が合う
小さく手を振ってる

松「何であんなに可愛くなっちゃうかなぁ」

俺の理性はどこまで保つんだろ
一抹の不安と期待を抱え店へと走った

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