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愛の嵐

第32章 ぎゅう×ちゅう=愛河

《櫻井時間》

うわぁ、緊張する
潤の家なら行った事あるけど
あの時はメンバーみんなだったから
でも今日は二人だし、あんな後だし
・・・飲もう!
飲んでしまえば楽になるはず!

ガチャッ

松「ただいま!」
櫻「お・・お帰り、早かったね」
松「ん、そう?時間かかったと思って焦っちゃったよ」

あ、おでこに汗かいてる
髪も乱れてるし
あれ?買い物の量多くない?

櫻「一人で行かせてごめんね!」
松「あ~、気にしないで。俺が食べたくて買っただけだから」

ニッと笑って見せる潤に魅せられる
嘘だって分かるけど
正直嬉しい
なんでそんなに格好いいんだよ
これ以上惚れられないくらいに惚れてるよ

松「帰ろっか」
櫻「うん」

車に乗って走り出す
なにげなく触れた指先にビクッとしてしまう
慌てて離そうとすると

松「逃げないで」
櫻「あっ・・」

そっと掴まれた指先が震えてた
繋ぎ直されて指は潤の指と絡まる
潤の手、熱い
初めて潤も俺と同じように緊張してる事に気付いた

櫻「ははっ」
松「どうしたの?」
櫻「ううん、ありがとう」

潤の勇気が俺を引っ張り上げてくれた
分からないまま微笑んでくれる潤に泣き顔で応えていた

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