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愛の嵐

第38章 疑弐×倒影=信証

大「櫻井くんって下の名前なんて言うの?」
櫻「翔だよ」

少しずれた眼鏡を直しながら答える
ニッコリと笑った大野くんにドキッとした
そんな満面の笑みが来るとは思ってなかった

大「じゃあ、翔だな」
櫻「へ?翔って呼ぶの?」
大「ダメかな?」
櫻「いや、ダメっじゃないけど」
大「ならいいよね~♪俺の事は智とでも呼んでよ」

グイグイ来るなぁ
しかも机まで近づけてるし
直したはずの眼鏡がまたズレる

櫻「じ、じゃあ、智で」
大「うん♪いいよ~!」

あ、あれ?
勢いに流された?
なんなんだよ、勘弁してくれよな
カチャッと再び眼鏡を直して気を取り直した

先生「今日はこれで終わりだが、明日から授業があるからな~」

軽いブーイングが起こる
その最中ガラッとドアが開いた

相「お~い!って、まだ終わってなかった?」
先生「そうみたいだな、相葉!」
相「あっ、すんませ~ん♪」

開けたドアを閉めて消えた
ドッと笑いが起きる

大「雅紀は相変わらずだな~」
櫻「相葉くんと知り合い?」
大「あぁ、うん!昔こっちにいたんだ♪雅紀とは幼なじみだよ」
櫻「ふ~ん、そうなんだ」

気のない返事をした
でも内心気になってる
学校でも有名な3人の内の一人、相葉雅紀
彼と友達だなんて羨ましいなぁ
なんて、口にする訳もなく心にしまった

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