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愛の嵐

第38章 疑弐×倒影=信証

《大野時間》

何で皆気づかないんだ?
翔はかなり格好いい
てか、可愛いだろ!
前髪と眼鏡のせいか?
聞けば頭はかなりいいみたいだけど

大「なぁ、待てってば」
櫻「だ~か~ら~!追いかけんの止めろって」
大「逃げるからだろ~?」

一目惚れと言ってからの翔は面白い!
やっぱり可愛いじゃないか♪
顔を真っ赤にして意識してる

相「お~♪今日もやってんの~?」
櫻「助けてよ!」
大「雅紀!」
相「あいよ~♪」
櫻「ちょっ、狡いだろ!苛めかよ~」

そうは言っても笑ってる
そんな翔が見たくて仕方ない
単なる一目惚れだったのに
案外簡単に俺は翔に堕ちてた

大「捕まえた~♪」
二「毎朝飽きないね」
櫻「おはようございます、二宮くん」
二「おはよ~、翔ちゃん♪和でいいよ」
大「はよ~!さぁ、教室に帰ろうね、翔♪」

はぁ~と溜め息が聞こえたけど
本気で嫌がる感じがしないんだ
からかわれてると思ってるんだよね?

相「翔ちゃんも粘るね」
櫻「粘るとか、そういう問題?」
松「はよ~さん。あら~、今日は早かったね」
大「今日は雅紀の手を借りてみた」

かれこれ1ヶ月、毎朝の追いかけっこ
そろそろ気づいて欲しいんだけどなぁ
どうやって本気だって分かってもらおうか
それを考えると楽しくなる

大「んじゃまたね~」

3人に手を振り別れを告げる

相「昼休みは屋上だかんね~」
大「はいよ~」

翔と手を繋いで歩き出す
振り払わないと期待しちゃうよ
俺は貪欲だから全部欲しくなるんだ

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