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愛の嵐

第38章 疑弐×倒影=信証

《櫻井時間》

取り残された!
どうしようかドア付近でオドオドしていたら

相「おいでよ、翔ちゃん♪」
櫻「あ、うん」

相葉くんに呼ばれて皆の所に向かう
うわ~!緊張するんだけど!
まさか校内で有名な3人に囲まれるなんて
不釣り合いもいいとこだよ

松「挙動不審だね」
櫻「ごめん。なんか、緊張しちゃって」
二「何でだよ~。同級生じゃん」
相「そうだよ♪智の友達は俺らの友達だよ!」

笑顔の彼等は格好よくて眩しいよ
俺の居場所じゃないから、居心地が悪い

松「智は翔くんに一目惚れしたんだよな」
相「そうらしいね♪翔ちゃんさぁ」
櫻「なに?」
相「前髪上げてみてよ!あ、眼鏡も外してね♪」

うわっ、やっぱりそう来るんだ
好奇心いっぱいの目で見つめられる
拒否権は・・無さそうだな

櫻「いいけど、不細工だからって引かないでね」

カチャッと眼鏡を外し前髪に手を掛ける
いつも髪を上げる時は怖くなる
顔がコンプレックスだなんて笑えないから

櫻「ふ~っ、えいっ!」

相「わぉ♡」
二「えっ?」
松「マジ?」

引いてるよなぁ
ですよね~
不細工過ぎて固まってしまったのだろう

大「一目惚れした理由分かった?」

いつの間にか帰って来ていた智が笑う
手を離すとパサリと前髪が元の位置に戻る
形状記憶前髪に仕上げてるからね

松「これはこれは!」
二「智の目は伊達じゃないね」

眼鏡を掛けながら俯く
今から非難されるのかと怯えていたから
でも相葉くんから発された言葉に驚いた

相「翔ちゃんかっこいいね♡危うく俺も一目惚れしちゃいそうだったよ!」

えっ?何?
俺がかっこいいって言ったの?

二「お、おい!雅紀?!」
相「冗談だよ~♪和が一番だよ!」

2人のイチャイチャする会話も聞こえて来なかった

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