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月の綺麗な夜に

第10章 三日月の夜

≪じゃぁ11時に迎え行くから≫




私の返信に動じることもなく“YES”としか言えない無言の圧力の言葉を送り返した柚に怯えつつ。


柚との待ち合わせに間に合うように準備を始めた。












「ほらね~。だから言ったじゃん。」


「‥はぁ。だってまさか。」


「相変わらずバカだねー」


「はっ!?」





11時に柚が愛車で迎えに来てくれて。


「行きたいお店あったんだよね~」


そう言って連れて来られたお店はランチなのに五千円の高級なお店。


結婚式場にも使われるらしくて、重厚な雰囲気のアンティークレンガで作られたお店だった。




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