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月の綺麗な夜に

第10章 三日月の夜

「星オタクと逢うの、どうせ夜でしょ?」



これに軽く頷いてしまったがばっかりに、色々な店へ連れ出された。


柚のお気に入りのショップを1階から6階まで舐めるように見て回されて足ヘトヘト状態。



これがね、お財布が潤ってたら私も目を輝かせて見てるんだろうけど。


さっき空へと諭吉が旅立って行ったから私の目は死人よりも死んでたと思う。




結局、練り歩いた癖して何も買わなかった柚にもはや溜息しか出ず。



「オッケー♪帰ろうか!」



何がオッケーなのかさっぱり分からないけど柚が上機嫌だから良しとして、家まで送ってもらった。


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