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月の綺麗な夜に

第10章 三日月の夜

声がした方にくるりと振り向くと



「今日は珍しいね?」


「流星」




首を傾げてニコッと微笑みを向ける流星の姿がそこにあった。



「珍しいって、何が?」



私も流星と同じ方向に首を傾げる。


流星は人差し指で“チョンチョン”と私の足元付近を指差して




「スカート。

しかも、結構短くない?」



「そ、そう?」


自分でも思うけど、そう言うと




「痛っ!」



おでこをペシッと叩かれ




「夜道にこの長さ、危ないでしょうが」



怒られた。






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