テキストサイズ

13人のドングリたち

第2章 1学期

次の日の練習の前コートで先輩に学校で先輩に会ったときの挨拶を教えてもらった。「トゥース!」周りの奴らは笑っていたが俺は思った。「俺らは」春日じゃねーつーの!まぁー、それはどうでもいいこと。今日はやけに先輩の機嫌が良いなんかあるのだろうか?聞いてみると今日はあの暴言顧問が部活にこないという。だが、俺たち1年生のやることは変わらない。筋トレやボール投げといった基本的なことばかりだ。でも、なんかコートの雰囲気がいつもと変わっていた。あの先生1人いないだけでこんなにも部活の雰囲気が違うものなのか?でも、先輩も何か違う。よく見ると部長もいなかった。先輩達聞いてみると今日は休みだそうだ。だが、「部長がいない」という先輩の声が明るかった。どうしてなのか?俺は昨日の先輩の練習風景を思い出した。そういえば、部長もかなり性格が周りの先輩と違っていたと思う。あの2人が揃うだけで部活の雰囲気がこんなに違ってしまうものなのか?まぁ、部長はもうすぐ引退してしまうしあんまり深く考えないことにした。でも、顧問と部長がいない部活は貴重な時間だ。先輩も、俺たちも、いつもよりは楽しめた部活であった。
そんなんで2日目の部活は終わった。でも、明日はあの暗い雰囲気の部活と暴言顧問が帰って来ると思うと明日の部活が嫌に思えてきた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ