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生きたいです

第2章  学校


 優香side

 「優香ーぁ肉頂戴」

 先に食べ終わった寛也がそういってくる。
 沢山食べていたじゃない。

 「しょうがないなぁ……これあげる」

 肉を別のお皿にのっけて寛也の目の前においてあげる。

 「食べさせて?」

 甘えるように私に言ってくる。

 だけどダメ。

 何で私がしてあげなきゃいけないわけ?

 「嫌よ! 自分で食べなさいよ!」

 「えー! いつもならしてくれるのに」  

 わざと周りの人に聞こえるように話す。

 いっせいに視線が集まる。

 「ぅう……寛也の……バカ!」

 私は食べかけのご飯をおぼんにのせその場を後にした。

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