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生きたいです

第2章  学校


 「あ、いたいた。捜したんだぞ!
  午後の授業出ろって行ったのにこないから」

 寛也と達哉が教室に入って私の隣に立つ。

 「これ、どういうこと?」

 私は黒板を指差した。

 黒板には球技大会の種目ごとに名前が書いてあった─。

 一番得点が高い競技が男女混合のバスケ。

 クラス対抗のこの大会に優勝するにはバスケで一位をとることが有利だ。

 ケガ以外交代を認められていないバスケのメンバーに私、寛也、達哉が選ばれていた。

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