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生きたいです

第3章  球技大会


 「別に怯えてなんか……。
  私が出たら確実に優勝しちゃうんだから」

  私は嘘をついた。

  辰樹の言うとおり怯えている。

  負けることに。失敗することに。

 「じゃあ、決定」

 強引な!

 でも、今なら頑張れる気がする。

 変わりたい。


 変わることが出来るのなら変わりたい。

 そもそも私は勝負から逃げることが嫌いなのだ。

 こう見えても頑固なくらいに負けず嫌いなんだから。


 

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