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少年探偵事務所

第18章 事実は小説より奇なり

「柊一の隠し事のせいじゃない?」

美奈が答える。
灰音が柊一に言った。

「ねえ、いい加減に何があったか教えて。」

柊一は黙って何も言わない。
純は灰音に言った。

「こんなことがあった後だ。柊一にとっては余計言いにくいだろ?それより長木さんの件について先に話し合おう。」

美奈が最初に自分の意見を言った。

「泥棒に協力しろと言われたら普通は警察から逃がせとか見逃せとかいう意味だよね?でも柊一は泥棒に加担は出来ないって言ったんだよね?」

柊一は物思いに耽っていたのかハッとした。

「あっ、うん。そうだけど。」

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