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少年探偵事務所

第18章 事実は小説より奇なり

「聞いてみるって犯人の可能性がある人なの分かってる?」

灰音の問いに柊一は頷いた。

「僕の人を見る目が正しければ。」

「当てにならないよ。」

長木が苦笑する。

「柊一くんの人見る目だけじゃないわ。」

雪が言う。

「純くんも美奈ちゃんも犯人に思えないって言ったでしょ?」

純と美奈は顔を見合わせた。

「とにかく櫻木さんと会って話してみる。後で連絡するから。」

柊一はそう言ってカバンを持つと事務所を後にした。

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