テキストサイズ

少年探偵事務所

第19章 駆け引き

翌日
灰音が応接テーブルに地図を広げて見せた。

「見て!」

地図の上には直線距離、円形距離などいろいろ書き込まれていた。

「この事務所に居る人物の頭を正確に狙い撃ちできるビルは一つしかないわ。」

「えっ?」

美奈が灰音を見つめた。

「向かいのビルは高さが足りない。隣のビルからは結構距離がある。じゃあ、どこなんだ。」

純が呟く。

「向かいのビルを挟んだ一本向こうの通りのビルよ。」

灰音が窓の方を向いて言う。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ