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少年探偵事務所

第19章 駆け引き

柊一は双眼鏡で窓の方を見た。
途端、柊一が怒鳴った。

「伏せろ!」

柊一が窓辺から飛びのいた瞬間、柊一の居た場所で花瓶がはじけた。
純が外に飛び出した。
柊一も純に続いた。
二人はそのまま階段を下りずに上に駆け上った。
灰音は伏せながら美奈に聞く。

「なんで二人は上に行ったの?」

美奈が怒鳴りかえす。

「分からないわよ。まさかっ!」

美奈が真っ青になった。
灰音は美奈の顔を見てハッとした。
その時、上から純の声が聞こえてきた。

「鬼さんこちら、手の鳴る方へ!」

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