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少年探偵事務所

第20章 冬のダイヤモンド

季節が過ぎ、冬になった。
灰音、柊一、純、美奈の4人は大学生になるのを機に探偵業をやめることにした。
最終日の夜、柊一は窓から星を眺めながら呟いた。

「僕たちのメンバーは冬のダイヤモンドに例えられるね。」

「冬のダイヤモンド?」

灰音が首を傾げる。

「冬によく見える一等星からなるダイヤモンド型のことさ。」

柊一はそう言って星に自分たちをあてはめだした。

「おおいぬ座のシリウスが雪さんならこいぬ座のプロキオンは灰音かな?」

「ポルックスはふたご座の弟よね。双子の妹は美奈だからポルックスは美奈かしら?」

「色白の純はオリオン座のリゲルだな。ぎょしゃ座のカペラはアラビア語でお洒落な男っていう意味があるらしい。長木さんってとこだな。」

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