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少年探偵事務所

第20章 冬のダイヤモンド

灰音が手紙を開けた。

カスミソウの花言葉は「感謝」。

「感謝?」

手紙にはこう書かれていた。

今まで楽しい思い出をありがとう。探偵業はおしまいでしょうか?

そこまで読んで灰音は柊一を見た。

「ねえ、なんで長木さんはそれを?」

「お見通しなんだろう。」

「長木さん、もう会えないかな。」

寂しそうに言う灰音に柊一は言った。

「大丈夫。僕たちは冬のダイヤモンドなんだから!」

冬の夜空に星たちが輝いた。

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