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少年探偵事務所

第6章 美奈となりすまし

今日、事務所に来たのは高校生くらいの男の子だった。

「こんにちは。依頼ですか?」

灰音が声をかける。

「ここって探偵事務所ですよね?」

「ええ。」

「なんでもいいんですか?」

「可能なら。」

「じゃあ、頼みます。なりすまし犯を捕まえてください!」

「なりすまし犯?」

「実は、僕になりすましてる人がいるんです。」

「それってチャットとか?」

「いいえ。携帯のメールとか。」

「メール?」

「ええ。勝手に僕の名でメアド変えたとか。」

「それって結構曲者ね。」

「はい…。」

「いいですよ。依頼受けましょう。」

そう言って灰音は呼んだ。

「美奈ー。」

「聞いてたよ。なりすましでしょう?」

「うん。頼んだよ。」

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