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灰音は落ち込みながらスクーターに乗り事務所に帰った。

「…ただいまー。」

「おかえりー。…灰音？」

事務所に帰った途端、灰音は泣き出した。

「どうしたの？何があったの？」

「灰音、大丈夫？」

純と美奈が聞くが灰音は泣くだけで何も言わない。
純が言った。

「灰音、今日は帰った方がいい。そうしなよ。俺が後片付けしとくから…な。」

「…。」

灰音は美奈に送ってもらった。
純は事務所の机に頬杖を突きながら考え事をしていた。

「一体、柊一のところで何があったんだ？」

そう言いながら窓の外を眺めた。

「！誰かいるっ！」

暗くてよく見えないが上を見て事務所の様子をうかがっている人物がいる。
咄嗟に窓からここが見えない位置に移動し、護身用に持っている竹刀を握った。そして…