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「誰だ！」

純は怒鳴ってその人物に向かって竹刀を振り下ろした。
咄嗟に相手は竹刀を手で受け止めた。

「ちょ、ちょっと純、止めろって。僕だよ。柊一。」

「なんだよ。柊一か。退院したか。」

「そうだよ。全く病み上がりだっていうのに来た途端竹刀で殴られそうになるなんてな。」

「怪しげな動きをするからだろう。誰かと思った。」

柊一と純は事務所に戻り、来客用の机に向かい合って座りコーヒーを飲みながら話していた。

「柊一、灰音と一体なにがあったんだ？」

「え？」

「灰音が帰ってきた途端に泣き出したから。」

「灰音が？…そうか。」

「お前一体、灰音に何したんだ？お前、アイツの幼なじみなんだろ？幼なじみを泣かせるなんて何考えてるんだよっ！」

「…。」