
少年探偵事務所
第11章 理々香と灰音
ひょこっと顔を覗かしたのは理々香だった。
「芹那さん?」
「ごめんなさい。灰音さん。」
「え?」
「私ずっと嫉妬してた。だって柊一が灰音さんばっかに構うんだもの。でも幼なじみならそうかもっって少し思ったの。」
「…。」
「でも、柊一は諦めないわよ。」
「は?」
「あなたを助けたのはライバル心から。だってフェアじゃないでしょ。」
「べ、別に柊一と私はそんなんじゃないわ。」
「むりしないでよ。元気になったら一緒にカラオケ行きましょ。」
そして上機嫌で病室を出て行った。
「どういう風の吹き回し?」
ふと外に目をやると雪が思わせぶりな顔をして笑っていた。
「姉さん?」
やはり今回のことについても理々香に言い聞かせたのは雪であった。
「芹那さん?」
「ごめんなさい。灰音さん。」
「え?」
「私ずっと嫉妬してた。だって柊一が灰音さんばっかに構うんだもの。でも幼なじみならそうかもっって少し思ったの。」
「…。」
「でも、柊一は諦めないわよ。」
「は?」
「あなたを助けたのはライバル心から。だってフェアじゃないでしょ。」
「べ、別に柊一と私はそんなんじゃないわ。」
「むりしないでよ。元気になったら一緒にカラオケ行きましょ。」
そして上機嫌で病室を出て行った。
「どういう風の吹き回し?」
ふと外に目をやると雪が思わせぶりな顔をして笑っていた。
「姉さん?」
やはり今回のことについても理々香に言い聞かせたのは雪であった。
