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少年探偵事務所

第13章 Detectives Horiday

その頃ホテルでは、

「帰ってこないね」

「そのうち帰るだろ」

美奈と純が話していた。

「ねえ、柊一は何してると思う?」

不意に美奈が聞いた。
まず純が答えた。

「道端でかわいい女の子でもナンパしてるんじゃないか?」

美奈が言う。

「それはないね。柊一は至って真面目よ。私は、どっかで誰かに誘われてやくざになってたりして。」

「ンなバカなことは無いだろ。そもそもそんな度胸ないだろ。」

「そうかな?ほら、事実は小説より奇なりって。」

「そうは言うけど、小説は所詮物語の中の話だ。そのうち帰ってくるよ。」

「灰音は?」

美奈が聞いた

「知らない。」

灰音は不機嫌そうにそう言うとベッドに横になった。
その時

「ただいま…。」

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