
姉さんは僕のお人形
第8章 拷問
バシッ!
「……っ!」
優斗の頬を思い切り殴った。
その反動で、優斗は床に倒れる。
「きゃあー!」
女子の悲鳴が上がる
でも、そんな事どうでも良かった
優斗は立ち上がり、僕を睨みつけている。
「殴るとかさ、お前調子乗ってんの?」
優斗は僕に掴みかかってくる
そのまま取っ組み合いになる
僕も優斗も、周りなんて見えていなかった。
「やめて!やめてよ、冷!」
「え…?」
姉さんが止めに入ってきた
でも、それよりも驚いた事がある
姉さんが僕を…『冷』と呼んだ事だ。今までくん付けだったのに…
