テキストサイズ

姉さんは僕のお人形

第8章 拷問





「くそっ…優斗の奴…」
そうつぶやきながら、姉さんを探す。授業が始まるチャイムが聞こえたが、今は授業なんてどうでもいい。

姉さんを探さなきゃいけない


「ひっく…っうっ…」
「……?」

誰かが泣いている。まさかと思い、その方向に行ってみる
すると、階段に座り込んで泣いている女子がいた。
その後ろ姿は…姉さんだった。


「姉…さん」
「…!れ、冷くん?」
姉さんが顔をあげて、僕を見る
涙で顔は濡れている

僕は、姉さんの隣に座る
「…大丈夫?」
「う、うん…ごめんね、何か取り乱しちゃった…あのさ、冷くん…
もう少しだけ泣いていいかな…」
「うん。全然いいよ。」

そう言って、姉さんの肩を抱く
泣きじゃくる姉さんを見ていると、優斗への憎しみが増幅する

許せない



ストーリーメニュー

TOPTOPへ