
姉さんは僕のお人形
第8章 拷問
それに、協力者もたくさんいる
僕には、他校の友達が多い
その友達に、連絡しているし…
何とかなるだろう
「はあ…」
姉さんがため息をついて、膝を抱え座り込む
「どうかした?」
「ううん。冷くんって強いなあ、って思ったの。それに比べて私は…弱すぎる」
何で急にこんな事言い出したのか分からない
でも、違う
僕は強くなんかない
「強くないよ?多分、姉さんがいるから強くいられるだけ…
僕一人だと、何も考えられない。
だから、姉さん。ずっと僕のそばにいて?僕が強くなって、姉さんを守っていられるように…」
「うん、私にとって冷くんはかけがえのない弟だからね。」
やっぱりまだ、恋愛対象では見てくれないのか…
まあ、仕方ないよな
優斗の事が終わったら、
自分の思いを伝えるつもりだから
