テキストサイズ

姉さんは僕のお人形

第8章 拷問




「そ、そんな…っひどい!」
「ひどい!じゃねえよ。勝手に舞い上がったお前のアホさが原因だろ?人のせいにばっかしやがって」

私は、二人の会話を聞きながら
ずっと拳を握りしめていた
優斗への怒りが収まらない
何で、あんなひどい事言えるの?
私には分からない

「優斗!あんた、いいかげんにしなさいよ!?自分の事本気で好きになってくれた人を、そんなひどい裏切り方するなんて!最低。
本当に最低!もう、知らない!」

私は、そのまま誰の顔も見ずに駆け出した

「あっ、結衣!?」
冷くんの声だ。
でも、私は振り向かなかった

こんな怒りで満ちた顔を、
冷くんに見られたくないから…

それから優斗がどうなったかなんて、今の私は知らない

ストーリーメニュー

TOPTOPへ