
姉さんは僕のお人形
第5章 優斗の本性
【冷side】
「嘘、だろ…あいつ…」
姉さんが泣きながら話した内容は
衝撃的だった。まさか、優斗が無理やり
姉さんを襲うなんて。そんな奴には見えない
姉さんは、父親から性的虐待を受けていた
きっと…いや、絶対に怖かったはずだ
「私、今、優斗くんが怖くて怖くて…」
顔を手で覆って泣いている姉さん
少しためらったが、姉さんを抱きしめる
「…話してくれてありがとう。
怖かったよな?優斗には僕から話しておくから…
安心して。」
耳元で囁くように言う
「冷くん…うん。ありがとう…本当に…」
