
姉さんは僕のお人形
第7章 排除開始
ーー昼休みーー
今度は私が冷くんに裏庭に呼び出されていた。
「どうしたの?冷くん」
「実は…優斗と一緒にいる所見たんだ。
もう、告白した?」
「うん」
私がうなずくと、冷くんは感心したような
表情になる
「まさか、こんなに早く行動してくれる
とは思わなかったよ。ありがとう」
「お礼なんていいよ。私、演技だけは
得意だからさ」
こうは言ったものの、やっぱり嬉しい
好きな人にお礼を言われたのだ
嬉しくならない方がおかしい
そして、さらに嬉しい事が起きる
「結衣ってさ…姉さんと仲いいんだっけ?」
冷くんが尋ねて来た
「うん。クラス違うから話す機会は少ないけれど、
よくメールしたりしてるよ」
「なら、今日家来ない?友達の顔見たら、
姉さんも少しは元気になるかな、って…」
