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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第44章 思い出

小野寺さんは助けてくれたその日からずっと俺の事は家族だから遠慮するなと言ってくれて身の回りの物白先輩の物まで何から何まで揃えてくれて色んな場所にも連れて行ってくれた先輩と住む資金まで‥そして結婚式

「何だ?言ってみろ?」

「か‥家族?」

小野寺さんの胸ぐら掴んだ手の力が少し緩んだ

「そうだ。俺とお前は家族だ一樹が大事にしている人は?」

「え?」

「俺にとってなつめ君は何だって聞いているんだ?」

確か小野寺さんは一樹が大切にしている人は皆俺の家族同然って言ってたよな‥

「家族」

掴んだ手を離し俺の肩を優しく叩いた

「なつめ君も俺の家族だろ?忘れるな!!」

「家族って‥先輩とは終わったって言ってるだろ!」

ゆっくり俺から離れ俺に指差した

「そっか。一樹お前はそれでいいんだな?諦めるんだな?」

諦める?
諦めるとかそうゆう問題じゃないだろ?

‥‥‥‥。

「い‥いい訳ないだろっ!!」

「だったらもう一回ちゃんと話し合え」

小野寺さんが俺の身体の向きを変え背中を2回叩いた

「日‥高‥?」

先輩がすぐ近くに立っていた‥

胸の前で手を握り合わせた先輩が俺の名前を呼ぶ

「早く新しい男のとこ行けよ!何でいつまでもそこに突っ立ってんだよっ!」

先輩が飛びついてきたかと思ったら抱きしめられた身体

「日高‥俺‥浮気なんかしてねーよ?俺はお前だけ!わかるだろ!?わかってんだろ?俺がどれだけお前だけかって事!お前が一番よくわかってんだろっ!!」

先輩‥

「さっきの‥さっきの男は何だよ?ずっと一緒の部屋で何してたんだよ!」

「それは‥あーっ!」

先輩が走って戻って行ったかと思ったらまた走って帰ってきた

「これ♪」

カタログ?

「これは?」

「カタログ♪」

いや‥そうじゃなくて‥

「カタログなのは俺が見てもわかるよ‥このカタログがどうかしたのかって」

「ずっと資料見せてもらってたんだ♪」

「資料?」

カタログ持った日高が不思議そうな顔をした

カタログなのに何で資料な訳?

「この人がインテリアの仕事しててさ♪ゲームセンターで意気投合して喫茶店の話したら資料見せてあげるから部屋に来ないか?って言われて」

先輩に渡された名刺

部屋に来ないか?

それでノコノコ着いて行ったってのか!
万が一の事があったらどうしてたんだよ!

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