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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第32章 俺たちの‥

「唇閉じて‥」

何すんだよ‥

日高さんの身体が後ろに反れていく

「アンタ今手当てされてんだろ?何もしねーよ(笑)早く唇閉じて」

何もしねーって
考えた事を当てられて恥ずかしくなる俺
ペタッ♪
俺の口端に貼られた絆創膏


「後は‥怪我ない?」

何でコイツこんなに優しいんだ?

「お前」

救急箱の蓋を閉めて俺を呆れた感じでため息混じりに返事したコイツ

「だ~からー。片宮迅だっつったろ?」

「片宮‥君‥ありがとな‥」

片宮君が俺に近づいてきた

「片宮君って肩苦しいから迅でいいよ(笑)皆には竜って言われてるけどさ」

竜?

「何で竜なんだ?」

よっこいしょ♪っと
俺の横に腰掛けた迅

「ん~何でだろうな(笑)よくわかんねーけど‥俺の目の奥に竜 が登って行くのが見えたってヤツが言い始めてからかな?」

竜が登るのが見えた?

俺も見たくなった

「ちょっアンタ!」

顔近けーから‥っ

「え‥‥‥」

チュッ‥

軽く触れられた唇

「アンタ‥唇柔らけーな‥」

日高さんの唇が柔らかくてびっくりした俺

「バッ!バカかっ柔らかいとか言うなっ」

恥ずかしくがる日高さんがとっても可愛くて

「もう一回しようぜ‥」

「バカかっやめろって!」

ドスッ!!

「ぐはっ!」

腹に蹴り入れやがった


「お前は調子にのるな!ビールくれないか?」

ビール?

「別にいいけど‥取ってくるから待っててな♪」

変わったヤツだな‥迅か‥

「そうだ帰らないと‥」

あ‥鮫島先輩と先輩が裸で抱き合ってたんだっけ‥
裏切られたんだよな俺‥

「お待たせ~♪」

ハイ♪と渡してくれた冷えたビール

「ありがとな‥」

俺はプルタブ開けて一気に飲み干した

「アンタ水みたいに飲むな(笑)もう一本飲む?取ってこようか?」

「ああ‥悪いな」

階段を降りて行く迅
泊まるとこ探さねーと‥

俺が携帯を開けて誰に電話しようか探していると帰ってきた迅

「何してんの♪ハイ♪」

「ああ‥ありがとう。泊まるとこ探してんだ‥」

泊まるとこ?

「じゃ‥このまま泊まってけば(笑)」

え‥

「いや‥いい」

「何で?困ってんだろ?」

困ってるけど‥

「かんぱい♪」

え‥?

「乾杯ってお前まだ高校生じゃ」

迅の部屋には制服が吊されていた

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